soul

2004年5月31日 読書
ISBN:4575234311 単行本 貫井 徳郎 双葉社 2002/01 ¥2,310

復讐は悪か、という話。法的に裁かれない殺人が多数絡む話。
ただ、テーマとリアリティ、ストーリー展開がそれぞれ微妙に沿っていなくて、読後感は今一つ。意外な符号と結末とその直前のクライマックスが、どうもうまく作用してない感じがした。「慟哭」の方がシンプルな分、描きたい部分が際立ってて良かったように思う。
この作者の作品は2作しか読んでないけど、どうやら勢いで若干浮いた文章を書くような感じがする。細かいけど、その細かさは芸術に繋がる類いのものじゃないかも。その勢いの文章の奥にある問いかけがどれくらいうまく伝わるか、で作品の質が決まってるような。まぁまだわからないのでもう少し他の作品も読んでみたい。

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