ISBN:4309015700 単行本 綿矢 りさ 河出書房新社 ¥1,000
「インストール」と同じ雰囲気を持つ。よくこれだけみずみずしく思春期の感性が書けるものだと感心する。群れている学生の、どこかごまかした雰囲気や本当ではない関係みたいなものを思い出した。ブラシにからみついた髪の毛のような「認められたい」という気持ちを1本1本取り除きたいっていう描写が心に残った。 こういうのが書けるのは才能があるっていうんだろうか。
ついでだからこっちもレビュー。
「インストール」と同じ雰囲気を持つ。よくこれだけみずみずしく思春期の感性が書けるものだと感心する。群れている学生の、どこかごまかした雰囲気や本当ではない関係みたいなものを思い出した。ブラシにからみついた髪の毛のような「認められたい」という気持ちを1本1本取り除きたいっていう描写が心に残った。 こういうのが書けるのは才能があるっていうんだろうか。
ついでだからこっちもレビュー。
ISBN:4087746836 単行本 金原 ひとみ 集英社 ¥1,200
ものすごいエネルギーを感じる本だった。モスの喧騒の中で読んだのだけど、そのパワーには感服するものがありました。ストーリー展開からその筆運びまで、才能っていうかなんていうのか。生きるとか死ぬとか肉体とか精神とか、色々な濃いものが一緒くたに絡み合ってすごいエネルギーになってた気がする。芥川賞のどっちを買うかって言われたらこっちを買う。
芥川賞って、もっと難しいもんだと思ってた。今まで興味を持って読むことがなかったんだけど、意外にとっつきやすかった。才能を感じる2作だと思う。他の作品がどんなものだったかわからないし、これが芥川賞にふさわしいのかどうか私には判断できないけれど、そうかぁ、、って感じです。芥川賞といえど、現代的になってるのね。
ものすごいエネルギーを感じる本だった。モスの喧騒の中で読んだのだけど、そのパワーには感服するものがありました。ストーリー展開からその筆運びまで、才能っていうかなんていうのか。生きるとか死ぬとか肉体とか精神とか、色々な濃いものが一緒くたに絡み合ってすごいエネルギーになってた気がする。芥川賞のどっちを買うかって言われたらこっちを買う。
芥川賞って、もっと難しいもんだと思ってた。今まで興味を持って読むことがなかったんだけど、意外にとっつきやすかった。才能を感じる2作だと思う。他の作品がどんなものだったかわからないし、これが芥川賞にふさわしいのかどうか私には判断できないけれど、そうかぁ、、って感じです。芥川賞といえど、現代的になってるのね。